IT教育プログラムとは
IT教育プログラムは、基礎から上級までのIT技術に加え、経営力、人間性などエグゼクティブな人材になるために必要な幅広い分野のスキルを身に付けるプログラムです。
各分野において、「実践」をテーマとした学習に重点を置き、活きた技術を身に付けることで、即戦力として活躍することができます。
また、IT教育プログラムを通じて、社会的に評価される数多くのIT資格を取得することができ、自己の習得したスキルを客観的に証明することができます。
IT教育プログラムには、学習レベルに応じた「OSSアカデミーフェーズ」、「パートナーフェーズ」、「エグゼクティブフェーズ」の3つのフェーズがあります。
- 「OSSアカデミーフェーズ」は、学生を対象にIT技術の基礎から学習するフェーズです。
- 「パートナーフェーズ」は、エレメント社と業務契約を行い、実践を中心にIT技術を身に付けるフェーズです。
- 「エグゼクティブフェーズ」は、エレメント社の役員就任や関連会社を起業し、経営を実践するフェーズです。
IT資格の重要性
IT教育プログラムでは、IT資格の取得を1つの目標に設定しています。IT資格には、「国家資格」「ベンダー資格」と呼ばれる種類の資格があります。
「国家資格」は、文字通り”国”が運営する資格のことを指し、主なものに『情報処理技術者試験』があります。試験内容としては、特定ベンダーに依存せず幅広い一般知識、事例解析などのスキルが求められています。
『情報処理技術者試験』は、春期(4月)と秋期(10月)の年2回開催され、試験区分により1回開催、2回開催が決まっています。
「ベンダー資格」は、IT技術の普及を目的とした団体が対象の分野の技術力を認定する、IT関連の製品を販売する企業がIT技術や自社製品に習熟している技術者であることを認定するための資格のことを指します。各ベンダーよりLinux、データベース、コンテナなど様々な分野の資格が提供されています。
「ベンダー資格」は、ご自身の都合に合わせて場所と日時を指定して受験することが可能です。テストセンターでの受験、ご自宅などでのオンライン受験を選ぶこともできます。
IT資格を保有することで、業務を行う上で必須の技術を習熟していることを客観的に示すことができます。
履修分野と取得スキル
履修する分野と習得できるスキル、および取得できる資格を次のように定義しています。
| 分野 | 習得スキル | 取得資格 |
|---|---|---|
| Linux | Linuxの基本スキル | LinuC-1 LinuC-2 |
| Linuxの応用スキル | LinuC-3（303） LinuC-3（304） RHCSA |
|
| データベース | データベース基本スキル、SQL技術 | OSS-DB Silver |
| データベース応用スキル | OSS-DB Gold | |
| プログラミング | プログラミングスキル | （T.B.D） |
| コンテナ | コンテナ基盤に関する基本・応用スキル（Kubernetes、OpenShift） | CKA/CKAD RHCS OpenShift |
| クラウド | クラウドに関する基本・応用スキル（AWS、Azure、GCP） | AWS：SAA、SAP Azure ：AA、Azure SAE Google Cloud認定：ACE、PCA |
| Web開発 | 動的Webコンテンツのデザイン・制作に関する基本スキル | HTML5 レベル1 |
| 動的Webコンテンツの開発・設計に関する応用スキル | HTML5 レベル2 | |
| 自動化 | オーケストレーションツールに関する基本・応用スキル | RHCE |
| ネットワーク | ネットワークに関する基本スキル | CCNA |
| IT全般 | IT全般に関する各分野の概要レベルの知識 | 情報処理技術者試験 応用情報技術者 |
| 専門分野の応用レベルの知識 | 情報処理技術者試験 高度情報技術者 |
|
| 大規模システムのアーキテクチャ設計・構築スキル | LinuCシステムアーキテクト | |
| プロジェクト管理 | プロジェクト管理の基本スキル | CompTIA Project+ |
| 英語 | 英語の基本的な読み書き、会話 | TOEIC |
IT教育プログラムのランク定義
IT教育プログラムでは、技術の習熟度や実務経験に応じたランクを定義しています。
エントリーランク
- Linuxを触り始めた「初心者レベル」
- Linuxの基本的な技術の習得を目指す
- 目標学習期間：1ヶ月（最長6ヶ月）
- フェーズ ：OSSアカデミー
ブロンズランク
- Linuxの知識を中心とした基本的な技術を習得している「初級者レベル」
- データベースの応用的な技術や広範囲の基本的なIT技術の習得を目指す
- 目標学習期間：8ヶ月（最長2年）
- フェーズ ：OSSアカデミー
シルバーランク
- 広範囲の基本的なIT技術に加え、Linuxやデータベースの応用的な技術を習得している「中級者レベル」
- Red Hat製品を扱うための専門的な実技スキルの習得を目指す
- パブリッククラウド（AWS）を活用するための基本スキルの習得を目指す
- 目標学習期間：9ヶ月（最長1年）
- フェーズ ：OSSアカデミー
ゴールドランク
- Red Hat製品の専門的な実技スキルを習得しており、システム開発・運用が行える「中上級者レベル」
- Red Hat製品以外のOSSの応用技術の習得やOSSコミュニティへのコミットメントを目指す
- 実務を自力で進められる「担当レベル」
- 契約期間 ：5年
- フェーズ ：パートナー
プラチナランク
- 様々なOSSの応用技術を習得しており、OSSの解析などの調査が行える「上級者レベル」
- プロジェクトの管理や作業者を指導しながら実務を進められる「リーダーレベル」
- 契約期間 ：5年
- フェーズ ：パートナー
ダイヤモンドランク
- OSSを組み合わせたシステム提案やOSSコミュニティを先導できる「プロフェッショナルレベル」
- 事業計画の作成・提案・遂行など事業拡大に向けた活動が行える「幹部レベル」
- 契約期間 ：5年
- フェーズ ：パートナー
エグゼクティブランク
- エレメント社や関連会社の役員（CEO/CTO/COO）に就任し、事業戦略、技術戦略等の立案・遂行を先導して行える「経営者レベル」
- フェーズ ：エグゼクティブ
ランクアップ標準モデル
シルバーランクを満了することで、OSSアカデミーフェーズの卒業となり、弊社での業務開始となります。シルバーランクの満了に必要な学習期間は、1～2年を標準モデルとして設定しています。
パートナーフェーズでは、5年以内に次ランクへのランクアップを目指します。
